逃げることから逃げない生き方 逃げることは悪くない
物事から逃げることは良くないことだと人はよく言います。
でも本当にそうでしょうか。
そもそも逃げるとはどういうことなんでしょうか。
今回は物事から逃げるという行為に対する僕の考えを書きます。
人が嫌なことから逃げたいと思うは至極当然のことだと思います。誰にだってやりたくないことや会いたくない人など、避けたいと思う存在はあるでしょう。
今回も、僕がよく例として挙げている仕事と勉強を用いて説明します。僕自身この2つはあまり好きではありません。勉強も仕事もやりたくないと思うことがよくあります。
まあ、勉強も仕事もたいへんで辛いことなのでやめたいと思う人もいるでしょう。もちろん好きでやっている人もたくさんいるでしょうが。でも僕は思います。
やりたくないなら逃げたらいいと。
好きでやっている人は別です。学ぶことや新しい知識を得ることが楽しい、人の役に立てることや社会に貢献することに満足できるなど、勉強や仕事にだって好きになる理由はあります。
でもそうではない人だっています。世の中いろいろな人がいるのですから。学ぶことや知識を得ることに興味がない人、人の役に立つことや社会に貢献することに無関心な人がいても不思議ではないでしょう。
後者なんかはまさしく僕のことでもあります。
そんな彼らが勉強や仕事をやめようと思ったとき、周りの人の中には「辛いこと・嫌なことから逃げるな」などと的外れなことを言う人もいるでしょう。そういった人たちは自分の視点でしか物事を見れていないだけです。
逆です。「辛いことや嫌なことから逃げない」ということは「辛いことや嫌なことから逃げることから逃げている」ということなんです。
逃げることは恥ずかしいことだから、周りから逃げていると思われたくないから逃げない。それって逃げることから逃げているだけではありませんか。
強い自分でありたいなら、自身をもって逃げればいいと思います。自分を強く見せるために逃げないというのは、結局はそれ自体逃げてることと同じです。
勉強や仕事が辛くて嫌ならやめてしまえばいい。しかし学歴が重視され、生きるためにはお金を稼ぐ必要がある今の世の中では、それは容易なことではないでしょう。それでも「やりたくないことはやらない」と言える人、それを実行できる人。
その人は逃げているのでしょうか。
むしろ、僕は逃げることに立ち向かう立派な人だと思います。
変わった例を挙げると、ドラクエやポケモンなどのゲームで自分のレベルに対して強い敵が現れたときに、「逃げる」を選択することは少しばかりの勇気がいりませんか。
失敗すれば損をしてしまう。しかし、成功すれば楽ができる。ここで躊躇なく「逃げる」ことができる人は度胸がある人だと、僕は思います。
何かに近づくということは、何かから遠ざかるということです。
逆に言えば、辛くて嫌でも勉強や仕事を続けている人は、それらをやめて別の(もしかすると今まで以上の)苦しみを味わうことから逃げているだけでしょう。
自分は立ち向かっていると思っても、他人から見れば逃げていると思われることもある。反対に、他人は立ち向かっているつもりでも、自分から見れば逃げているように見えることだってあります。
ならばいっそ、逃げたいときは逃げればいいのです。それが周りからどう思われようと。
皆さん、逃げることから逃げない生き方をしましょう。